2008年06月07日

FileMaker Pro 開発運用講座

FileMaker Pro開発運用講座
高岡 幸生 株式会社ジェネコム
オーム社
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ジェネコムの高岡さんより、2008年4月に出版されたご著書「FileMaker Pro 開発運用講座」を頂戴しました。どうもありがとうございます。アメリカまでの高い送料もご負担いただき恐縮です。

早速読ませていただきました。最新版の FileMaker Pro 9 に基づいた内容になっています。目次をご覧になればおわかりのように、FileMaker データベースシステム開発の基本から、本格運用のノウハウまでカバーされています。

「CHAPTER 5 リレーションシップとその用途」では、FileMaker 独特のリレーションシップについて、詳しく解説されています。リレーションシップの設計にはいろいろな癖というか、落とし穴があって、私もいろいろはまりましたが、そういった「経験してみないとその意味・重要性がわからない」ようなところが丁寧に書かれています。経験者からすると「そう、そう、そうなんだよなあ」といった感じでしょうか。

「CHAPTER 6 リレーションシップの応用」では、FileMaker 7 で導入された、FileMaker 独特の概念であるテーブルオカレンスについて、まるごと1章かけて解説されており、本格的なシステム開発における重要なテクニックである「テーブルオカレンス・グループ」の活用についても触れられています。

また「CHAPTER 10 RDBMSとの連携運用」では、これまであまりノウハウが共有されて来なかった ODBC 接続や、FileMaker Pro 9 での新しい機能である、外部SQLデータソースについても、具体的なシステム構築事例とともに記述されています。

FileMaker Pro は、データベース経験のない方でもそれなりのものが作れてしまう優れた製品です。しかし、作ったものを自分一人で使うだけなら「それなり」でも良いのですが、複数ユーザで使う、テーブル数やレコード数が大きい、業務が依存できる信頼性を確保する、仕様変更に対応する、等々の「本格的」業務システムを開発しようとすると、様々な開発運用ノウハウが必要になってきます。

また、MySQL 等他の RDBMS 開発経験者からすると、FileMaker にはそれらと大きく異なる独自の概念が存在し、それが FileMaker において最適な設計・開発を理解する障壁ともなってしまいがちです。

本書は、そういった「もう一段二段、上を目指したい」人や「データベース開発経験はあるけど FileMaker は初めて」といった人にはピッタリだと思います。

また、自分では開発しないけれども、FileMaker によるシステムを発注したい、という人にとっても、FileMaker ベースのシステムとはどのようなものか、運用上どのような特徴があるのか、業者から提出された要件定義やシステム設計は適切なのか等の理解に役立つことと思います。

出版社のサイトより、目次
はじめに
本書の使い方

CHAPTER 1 FileMaker Proデータベース構築の基礎

1.1 開発をはじめる前に
1.1.1 総復習・FileMaker Proとは
1.1.2 FileMaker Proの基本機能
1.1.3 拡張性とファミリー製品の位置付け

1.2 テーブルの定義
1.2.1 テーブルの作成
1.2.2 テーブルの変更、削除

1.3 フィールドの定義
1.3.1 フィールドの作成
1.3.2 フィールドの変更、削除

1.4 フィールドタイプ
1.4.1 フィールドタイプの種類
1.4.2 フィールドタイプの選択

1.5 レイアウト作成
1.5.1 レイアウトの作成
1.5.2 パートとレイアウト形式
1.5.3 レイアウトデザイン
1.5.4 レイアウトサイズに関する注意点
1.5.5 オブジェクトのサイズを自動的に変更する

1.6 計算式
1.6.1 計算式の指定方法
1.6.2 関数の使用

1.7 リレーションシップ
1.7.1 リレーションシップとは
1.7.2 リレーションシップ機能の種類

1.8 スクリプト
1.8.1 スクリプトとは
1.8.2 既存のスクリプトの流用

1.9 その他の知っておくと便利な機能
1.9.1 C/S、RDBMS、WebDBへの応用
1.9.2 オンラインヘルプの有効利用

CHAPTER 2 計算式の応用

2.1 計算式のおさらい
2.1.1 FileMaker Proの計算式
2.1.2 計算式を使用できる場所
2.1.3 関数の使用
2.1.4 計算式ダイアログボックス内でのコメントアウトの指定
2.1.5 計算式を簡潔にする

2.2 計算式のコンテキスト
2.2.1 ソーステーブルとテーブルオカレンス
2.2.2 コンテキスト

2.3 条件分岐の使い分け
2.3.1 条件分岐の目的

2.4 文字列処理のノウハウ
2.4.1 文字列の計算
2.4.2 特定の文字列を見つけるには
2.4.3 ダブルクォーテーションで囲まれた文字列の制限
2.4.4 定型文書へのフィールド値の差し込み
2.4.5 スペース(空白)の除去に関する手法
2.4.6 文字列の統一

2.5 日付処理のノウハウ
2.5.1 日付タイプデータの作成
2.5.2 日付の計算

2.6 数値計算のノウハウ
2.6.1 数値計算
2.6.2 表示桁数に関する注意

2.7 カスタム関数の利用
2.7.1 カスタム関数の考え方
2.7.2 カスタム関数の作成例
2.7.3 カスタム関数の再帰利用

CHAPTER 3 ウインドウの操作

3.1 ウインドウ操作の基本
3.1.1 ウインドウの概念
3.1.2 ウインドウの開き方
3.1.3 オプションを指定してウインドウを開く

3.2 ウインドウ操作の応用
3.2.1 スクリプトを作って複数のウインドウを均等幅で作成する
3.2.2 新規ウインドウを開いたときのレイアウト設定
3.2.3 排他制御に注意

CHAPTER 4 レイアウトの操作

4.1 レイアウト操作の基本
4.1.1 レイアウトとテーブルの関係
4.1.2 レイアウトにおけるウインドウサイズに関する基礎知識
4.1.3 フィールドの動作設定
4.1.4 値一覧の表現
4.1.5 オブジェクト名

4.2 さまざまなレイアウト機能
4.2.1 タブコントロール
4.2.2 ドロップダウンカレンダー
4.2.3 ポップアップヘルプ

4.3 Webビューア
4.3.1 レイアウトへのWebビューアの追加
4.3.2 Webビューアの操作
4.3.3 Webビューアの応用例

CHAPTER 5 リレーションシップとその用途
5.1 リレーションシップの基礎
5.1.1 リレーションシップとは
5.1.2 リレーションシップ機能のメリット
5.1.3 リレーションシップ機能を使うべき簡単なシステムの例
5.1.4 リレーショナルデータベースの構造と設計

5.2 索引
5.2.1 索引とは
5.2.2 索引の役割
5.2.3 索引作成のタイミング
5.2.4 索引の設定
5.2.5 索引が作成される状況の確認

5.3 索引とリレーションシップの関係
5.3.1 索引とリレーションシップの確立

5.4 リレーションシップの定義
5.4.1 テーブルの別名 ―テーブルオカレンス―
5.4.2 照合フィールドの値
5.4.3 オプションの指定
5.4.4 リレーションシップの不成立

5.5 ルックアップ
5.5.1 ルックアップの構造
5.5.2 ルックアップのオプション
5.5.3 関連レコードの判定

5.6 1対1リレーションシップ
5.6.1 1対1リレーションシップの構造
5.6.2 関連フィールドの参照と関連レコードの追加

5.7 1対nリレーションシップとポータルの活用
5.7.1 1対nリレーションシップ
5.7.2 ポータル
5.7.3 ポータルの表示切り替え
5.7.4 ポータルのソート指定
5.7.5 関連フィールドに関する計算

5.8 n対nリレーションシップ
5.8.1 n対nリレーションシップとは
5.8.2 マルチキーフィールドの利用

5.9 自己リレーションシップ
5.9.1 自己リレーションシップとは
5.9.2 自己リレーションシップの利点

5.10 オールマイティリレーション(デカルト積)
5.10.1 オールマイティリレーションとは
5.10.2 オールマイティリレーションの利用

5.11 リレーションシップグラフ
5.11.1 テーブルオカレンス=テーブルの別名
5.11.2 テーブルオカレンス・グループ

CHAPTER 6 リレーションシップの応用

6.1 テーブルオカレンス
6.1.1 テーブルオカレンスの考え方
6.1.2 テーブルオカレンスの利点
6.1.3 テーブルオカレンスの注意点

6.2 テーブルオカレンスのグループ管理(テーブルオカレンス・グループ)
6.2.1 テーブルオカレンス・グループの考え方
6.2.2 テーブルオカレンス・グループとして分割するメリット
6.3.2 なぜ別の名称を付けるのか

6.3 リレーションシップの応用
6.3.1 複数条件のリレーションシップ(AND)
6.3.2 複数条件のリレーションシップ(OR)
6.3.3 リレーションシップの「量」的な条件設定
6.3.4 コンテキスト
6.3.5 外部テーブル
6.3.6 分離モデル

CHAPTER 7 データベースのセキュリティ

7.1 アカウント名とパスワードの考え方
7.1.1 考え方の基本
7.1.2 デフォルトのアカウント名
7.1.3 パスワードとアカウント名に関する注意

7.2 アクセス権セット
7.2.1 アクセス権セットの新規作成
7.2.2 データアクセスとデザイン
7.2.3 その他のアクセス権
7.3 拡張アクセス権

7.4 アクセス権セットのメリットと応用
7.4.1 アクセス権セットのメリット
7.4.2 アクセス権セットの応用設定
7.4.3 カスタムアクセス権でレイアウトごとにアクセス制御

7.5 アカウントとスクリプト
7.5.1 スクリプトをフルアクセス権で実行する
7.5.2 アカウントをスクリプトで作成する

CHAPTER 8 スクリプトの応用
8.1 スクリプトの基礎
8.1.1 スクリプトとスクリプトステップ
8.1.2 スクリプト作成時の留意事項
8.1.3 スクリプトの実行方法

8.2 スクリプトの制御
8.2.1 条件分岐
8.2.2 エラー処理
8.2.3 ユーザによる強制終了を許可
8.2.4 無限ループを回避するには

8.3 スクリプトの連携
8.3.1 メインスクリプト→サブスクリプトの連携
8.3.2 メインスクリプト→サブスクリプト→メインスクリプトの連携

8.4 スクリプトの終了
8.4.1 現在のスクリプト終了
8.4.2 全スクリプト終了

8.5 複数のスクリプト実行
8.5.1 ボタンオプション

8.6 ダイナミックスクリプティング
8.6.1 ユーザ選択値の利用
8.6.2 変動する日付の検索
8.6.3 メッセージ選択
8.6.4 修飾キーの使用
8.6.5 グループ制御
8.6.6 スクリプトパラメータを使ったスクリプトテクニック
8.6.7 スクリプトの戻り値

8.7 スクリプトと変数
8.7.1 スクリプトにおける変数の有効利用
8.7.2 Let関数で定義した変数とスクリプト設定した変数
8.7.3 変数を使ってPDF保存先を自動的に指定する
8.7.4 プレビューモードで該当ページへ移動

8.8 スクリプト記述における注意点
8.8.1 排他制御に気をつけるステップ
8.8.2 フィールドへのアクセス権がない

CHAPTER 9 クライアントサーバによるデータベースの利用

9.1 FileMaker Serverを利用したデータベース共有の基礎知識
9.1.1 共有ファイル
9.1.2 FileMaker Proによるファイル共有
9.1.3 FileMaker Serverによるデータベース共有
9.1.4 ネットワークプロトコル
9.1.5 ファイルの公開方法
9.1.6 共有ファイルの開き方
9.1.7 公開するファイルの条件

9.2 FileMaker Server利用時の環境構成
9.2.1 プラットホームの選択
9.2.2 必要な環境

9.3 クライアント/サーバ環境で運用する場合の注意点
9.3.1 グローバルフィールドに関する注意
9.3.2 レコードの排他制御に関する注意
9.3.3 セキュリティ

9.4 ファイル共有に関する留意点
9.4.1 クロスプラットフォーム
9.4.2 遠隔地からのアクセス

9.5 FileMaker Server運用のポイント
9.5.1 必要最小限のファイルは起動時に開く
9.5.2 複数ファイルで構成されるシステムでは関連ファイルはすべて閉じる
9.5.3 公開中でもシステム開発は可能
9.5.4 FileMaker Serverによるバックアップの効率化

CHAPTER 10 RDBMSとの連携運用

10.1 RDBMSを使うために(ODBCの準備)
10.1.1 ODBCの基礎知識
10.1.2 ODBCデータソースの使用
10.1.3 ODBCデータソースを作成する

10.2 FileMaker ProからSQLを実行する
10.2.1 FileMaker ProとSQL
10.2.2 FileMaker ProでSQLを使う前に
10.2.3 ODBCを使用したデータの取り込み
10.2.4 SQLを実行
10.2.5 エラーの判定とエラー処理

10.3 外部SQLデータソース(ESS)
10.3.1 ESSとは
10.3.2 RDBMS側のテーブルをFileMaker Proに登録する
10.3.3 ESSとRDBMSとのデータのやりとり
10.3.4 ODBCサーバーとして使用する
10.3.5 ESSテーブル利用時の制限事項

10.4 RDBMSとFileMaker Proの連携運用の形態
10.4.1 基幹システムとの連携
10.4.2 RDBMSとFileMaker Proの連携事例

CHAPTER 11 カスタムメニュー

11.1 カスタムメニューの基礎
11.1.1 カスタムメニューとは
11.1.2 基本操作(既存のメニューセットのカスタマイズ)

11.2 カスタムメニューセットの新規作成
11.2.1 カスタムメニューの作成方法
11.2.2 メニューコマンドを追加する
11.2.3 メニューコマンドにスクリプトを割り当てる
11.2.4 メニュー項目に対してキーボードショートカットを指定する

11.3 カスタムメニューを使う
11.3.1 デフォルトのカスタムメニューセットを設定
11.3.2 レイアウトに対するメニューセットの設定
11.3.3 スクリプトによるカスタムメニューのインストール

索引
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