ここにきて、FileMaker 上のデータを他のシステムと連携させるニーズが高まってきました。いままでは FX.php によるカスタムwebを通して、データを JSON 等で他のシステムに返すような形でやってきましたが、いかんせん、レスポンスタイムが遅いため、本格的になんとかしよう、という機運が高まってきました。
FileMaker のシステムを、丸ごと PostgreSQL & Ruby/Perl で書き直す、という案もありましたが、FileMaker で使い続けたいという要望もあり、作業のボリュームからしてもこれは却下されました。
次の案として上がったのが、FIleMaker の中で他のシステムから必要とされるデータを、RDBMS 上に移動し、他のシステムからはそちらを参照する。FileMakerシステムからは、外部SQLデータソース (ESS) 機能を使って、従来同様の使い勝手を提供する、というものです。これを実現するためのステップは、主に以下のようになります。
1. ODBCドライバのライセンスを取得する
2. 外部RDBMSに持って行くテーブルのクリーンアップ
3. 上記2に関連するカスタムwebシステムの修正
4. RDBMS上でのテーブル定義、特にデータ型の確認、インデックスの見直し
5. FileMaker 上でのテーブルの置き換え
6. 外部SQLデータソースによるテーブルに対する、自動入力等の再定義
そして実際に作業を行なう中で判ったことや問題について、いくつかのエントリに分けて書いてみたいと思います。
【2010-1-29追記】
この一連の記事では、FileMaker Pro 10 および FileMaker Server 10 を使用しています。