FileMaker Server カスタムWebテクニック改訂版
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松尾 篤
ビー・エヌ・エヌ新社
売り上げランキング: 30806
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著者の松尾 篤さんより「FileMaker Server カスタムWebテクニック 改訂版」をお送りいただきました。海外までの送料もご負担いただいて恐縮です。どうもありがとうございました。
この新著は以前にご紹介した「FileMaker Server カスタムWebテクニック」の改訂版で、2008年10月に出版されました。
FileMaker 7 ベースだった前著の内容を FIleMaker Server 9 に基づいたものに一新されています。さらにサーバのセットアップについても詳しい手順がたくさんのスクリーンショットとともに追加されました。前の記事でも書きましたが、web 公開を前提としたシステムでは、(1) FileMaker データベースサーバ、(2) Web 公開エンジン、(3) Web サーバ、の3つのレイヤーがあり、その佼成についてよく理解していないと、設定がなかなか大変です。「改訂版」ではここもカバーされていますので、XML/XSLTによるカスタムWebシステム開発にはこれ1冊でOK、といったところです。
前著に引き続きこの「改訂版」でも、FIleMaker Server の持つ XML/XSLT によるカスタムWeb公開に絞った内容となっています。XML/XSLT によるカスタムWeb開発は、PHPによる開発手法が正式にサポートされた現在では、あまり注目されない方法かも知れません。しかし、インスタントWeb公開では機能が限定され過ぎている、だが、PHPですべて開発するのも大変、といった場合には今でも有効な選択肢だと思います。
また FileMaker API for PHP や FX.php で開発する場合においても、それらの内部では FIleMaker の XML 公開機能が使われており、その特徴を理解することによって、効果的な開発を行なったり、デバッグに役立ったりします。
私自身、FX.php にて開発を行なった際、なかなか思ったように動かないところがあったりすると、前著をひもといて XML 公開のレベルでどのように動作しているのかを調べたりしました。(松尾さんにもいろいろお世話になりました!)
FileMaker Server 7 で XML/XSLT によるカスタムWeb開発手法が提供されて以来4年以上になりますが、これほど詳しく解説された書籍は、英語でもいまだにないように思います。ご自身の豊富な経験に基づく知見を惜しみなく公開していただいた著者に、心から感謝を申し上げます。続きを読む